こんにちは。
受講生のまなです。
夏のデザイン塾 一日目は、ここWDSのご近所で写真館を営むプロのカメラマンさん にご協力いただき、写真(作品)への想いについてインタビューしてきました。
まずは写真館の中をバシバシみんなで撮影
インタビューは初めてだったので、とても楽しい経験でした。
ではでは、ご紹介です。
杉山 風林 (山梨県甲府市在住フォトグラファー)
どんな方だろう?
プロのフォトグラファーに会うのは、初めてだ。
ドキドキとワクワクで彼の居るスタジオ(甲府写真館)に向った。
「おっ、おっちゃんだ。」
そんな第一印象の風林さんが、猫と出迎えてくれる。
スタジオ内には、薔薇の写真が何点か飾られていた。
彼のふんわりとした優しい写真には、絵画のようなものもあり驚かされた。
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が 、
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いよいよ、彼がわからない。
なんか内に持っていそうで、面白そうだ!
インタビューが始まろうとする中、かれは、薔薇とは違う3点のモノクロ写真を見せてくれた。
壁に描かれたグロめな絵、無縁仏になっているようなお墓・・・。その風景に何を見ていたんだろう。
聞いてみよう!
<生と死>
写真を撮る彼のテーマらしい。
3点のモノクロ写真について彼は言う。「生々しさを消し、心に入り込むためモノクロにする。」と。
刺激のある被写体が、カラーでは、色に目を奪われ、心まで入り込むことはできないのだろう。「人気のないゆっくりとしたそれらの空間で、木漏れ日の心地よさを感じる、お墓の側で、ひたすら咲く花に生きる力を感じる。」それらの感覚をカメラに収めることで、写真は、生きた紙になり、見る側に疑問を投げかけるのかもしれない。
それに比べてカラーで焼かれた薔薇の写真は、そこに咲いているかのように、というよりも、女性がたたずんでいるように収められていた。
画像処理していない写真だそう。香り立つような花びらや、見た目以上に鮮やかな色、そして立体感が、彼の優しさと繊細さを映し出しているようだった。薔薇は、色や表情すべて同じものはないと言う。「花は、薔薇しか撮らない!」そんなこだわりから、彼の薔薇に対する特別な愛おしさを感じる。
彼は、生きた証を残したいと言う。写真を通して表現したり、その写真を見てもらうこと、写真を撮ってもらったなと思い出してもらうこと、それらのすべてが自分の存在を主張し、残すことだと思うと・・・。
モノクロは自分自身、薔薇は女性なのだろうか・・・・。
とことん、貫いている。
<努力、根性、我慢>が嫌いだと言うが、ここまで自分に厳しい彼を支えるのはきっと想いなんだろう。「たまたま、自分の好きなものをして、それをいいと言ってくれる人が居るだけ。」と謙遜して話す彼だが、並大抵のこだわりじゃない。傍からみれば、頑固にもとれるが、それがまた彼のプロ意識を示しているようで納得してしまう。
どう表現したいかに、こだわり、妥協を許さず、被写体までに可愛さを見いだすことは、なかなかできない。
愛情だね。
きっと、言葉では表さない優しさが、そこにあるからだと思った。
そしてきっと、これが写真と共に生き続ける<杉山 風林>なんだろう。
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